治療症例
今日の虫歯治療with MTA
Before
After
メインテナンス情報
症状 | 全く無症状ですが、実は内部に大きな虫歯が疑われる患者さんです。 歯の噛み合わせの面の端っこに小さな穴が空いているのが確認できますが、この小さな穴から内部に虫歯が広がっていることが予測されます。 |
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治療方法 | 内部に唾液が入り込まないようにラバーダムを装着し、小さな穴の場所を慎重に削り込んでいきます。 やがて、内部に虫歯で柔らかくなった軟化象牙質が見えてきましたら、よく研いだ(これポイント)エキスカベータという道具を用いて軟化象牙質を除去します。 通常は、電動の道具でガリガリと削り込むのですが、慎重な作業を行う場合には手用切削器具を用いて時間をかけて慎重に軟化象牙質を除去します。 |
費用 | う蝕処置とその後のコンポジットレジンを用いた修復処置を合わせて15万円+税 |
備考 | 神経にまで到達するう蝕でしたので神経を温存する治療を行なっております。 この場合、術後三ヶ月程度の間は時折痛みを発することがあります。 通院回数は合計で3回ほど。 一回あたりの治療時間は1時間です。 |
患者さん情報
年代 | 30代 |
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治療方法
削り始めて2秒でこのように虫歯が見えてきました。
軟化象牙質というのは、このように非常に柔らかいです。例えるならボンタンアメのような柔らかさです。これを全部取りきってしまいます
う蝕検知液を用いながら軟化象牙質を削り取っていたら、途中で神経が露出してきてしまいました(画像中央のやや下の方の赤みのある部分)。
結果的にはこのように複数箇所から出血を伴う形で神経が露出してきました。
こうなると、日本の9割以上の歯科医院では神経を取ることになります。
また、いくつかの歯科医院ではドックスベスト(Doc's Best Cement)を用いたりするのかもしれませんし、3-Mixなどを用いるところもあるのかもしれませんが、それらの方法では神経の温存は期待できません。
内部の組織を確認します。一切薬品類は使っておりません。
歯科医師によっては、この場所に次亜塩素酸を用いて殺菌しようとするのですが、それを行うと瘢痕組織を作ってしまうので、あえてそのようなことはしておりません。
内部の組織に綺麗な血管の構造が確認できます。この組織が炎症を起こしておらず健全な状態であることが確認できましたので、ここにMTAセメンを充填して、神経すなわち歯髄温存を行なっていきます。
MTAセメントを充填して、神経の温存を行いました。
この上に仮でセメントを充填して、この後三ヶ月程度様子を見ます。
問題がないことを確認してからコンポジットレジンを用いて修復処置を行います。
高田歯科でしかできない究極の歯科医療を。