治療症例
噛み合わせの調整
Before
After
メインテナンス情報
症状 | ごく一部の歯のみが強く当たっていることで咬合性外傷の状態になっている患者さんです。 ほとんど自覚症状はないのですが、食事中に歯がだるいとか、なんとなく首がだるいとか、口を開け閉めするたびにカコンカコンと音がするとのことで治療を開始することとなりました。 |
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治療方法 | 厚み30μmの噛み合わせチェック用の咬合紙と、厚みが8μmのオクルーザルレジストレーションストリップスというものを用いながら他の歯よりも強く当たっている歯を見つけます(緑の点線で囲んだところ)。 その部位を細かく調整します。 治療には数回の通院を要しますが、毎回、左右で4〜5本ずつの歯がバランスよく当たるように調整していきます。 通常、2〜3日で変化を実感していただけます。 |
費用 | 一回1万5千円/30分 |
備考 | 一回の調整で完璧に治ることは少ないです。 長期間噛み合わせの状態が悪くなっていた人は歯の位置が沈み込んだりして変位してしまっています。 調整をすると、歯は元の位置に戻ろうとするのですが、その結果、再びその歯が強く当たるようになりますので、その時に再び調整をします。 とはいえ、徐々に歯の位置が落ち着いていきますから通院頻度は徐々に減っていきます。 最初のうちは7〜10日で再調整しますが、徐々に3〜6ヶ月に一度の調整に変わっていきます。 |
患者さん情報
年代 | 50代 |
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治療方法
上記の術前写真の緑枠の部分を拡大しています。
この、赤く色のついているところが他の歯よりも強く当たっている部位なので、そこを選択的に少しずつ調整します。
下顎の方もうチェックします。緑枠の中の歯が強く当たっているところです
赤い色がついている部分、そこが強く当たっている箇所ですので、そこをシリコン製の研磨道具を用いて少しずつ調整します。
削り過ぎたら一巻の終わりなので、神経を使います。
約30分の調整後、このようにバランスよく当たるようになりました
上下とも、犬歯から後ろの歯が全てバランスよく当たっています。患者さん自身も「お!?!? 全然違う! しっくりする!」と実感できるようです。
ただ、数日するとまたバランスが崩れるので、今度はもっと精密に細かく調整を行いながら徐々にゴールに近づけていくことになります